彼にはちょっとした企みがあって、彼女にはナイトフライトのことは内緒。僕が彼らを待ち合わせの場所でピックアップして内緒のまま車で空港まで連れて行きました。
空港に到着してこれからナイトフライトでトロント上空を遊覧飛行すると言うとびっくりしながらも彼女は喜んでいました。
ちょっと風がきつかったですが、すんなりと離陸。マーカム空港に隣接するバトンビル空港に許可をもらいサクッと管制空域を横切ってビリービショップ(シティーセンター)空港の管制空域に。今日はCNタワーの北側を旋回して夜間遊覧飛行を楽しみました。
彼には[思い出のフライト3]で書いた僕の妻へのプロポーズの話をしたことがあって、それを聞いた彼は是非僕に力を貸してください!とこのフライトに挑んだのでした。
彼は少し前振りをして彼女に「結婚しよう!」と伝えました。
結果は、
その後少しまた遊覧飛行を楽しんでベースのマーカム空港へ帰ることにしました。
そして「じゃそろそろ帰りましょうか!」と僕が言うと、彼が返事しません。なんと乗り物酔いになってしかも極度の不安と緊張で過呼吸(ハイパーベンチレーション)になっていました!
後で聞いたのですが彼は高いところが苦手だったようで小型飛行機で飛ぶなんてもってのほか。
まさに命がけでこのナイトフライトに挑みプロポーズしたのでした。その彼の命がけの行動は見事に報われましたが、僕は帰りの飛行中何度も彼に声を掛けながら飛行し、追い風も手伝って早くそして無事に到着しました。到着して後ろに座っている彼を見ると涙を流して動けなくなっていました。。。
そんな彼をみて「ホンマに良くやった!すごいわ!」と励まして涙を拭いてあげました。
僕みたいに飛行機が好きで上空で少しくらい揺れても全然大丈夫な人もいれば、彼のように乗り物酔いになる人もいます。それを僕は経験上ちゃんとわかっているので、離陸前に彼らにビニール袋を渡していました。そのビニール袋を使い彼は自分の吐いた二酸化酸素を吸って彼の過呼吸を和らげることができたのが不幸中の幸いでした。
プロポーズされた彼女はというとケロッと全然平気。彼女は「私までダメになっちゃうと彼の状態が余計悪くなると思ってずっと笑ってました。」と。やっぱり女の人は強く素晴らしいと思わせてくれました。
プロポーズって勇気いりますよね。でも男なら彼のように命がけでプロポーズするくらいの気持ちでいかないと。もし力を貸して欲しいという方がいればいつでも連絡ください!今のところ百発百中の成功率!いつでも待ってますよ!
お二人ともいつまでも末永くお幸せに。本当におめでとう!
それではまた[思い出のフライト]お楽しみに~!
次回は、9. [思い出のフライト 6] 一人で夜のクロスカントリー(夜間野外飛行)。空から自分で滑走路灯を点灯し、飛行速度370km/h!?で飛んだ夜です!
ありがとうございます。
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿