2017年2月15日水曜日

カナダ建国150周年にカナダ人に(カナダ首相ジャスティン・トルドーからの手紙)

2017年2月15日はカナダの旗の日(フラッグデー)。それだけだとふーんそれがどうしたの?となりますが、



そのカナダの旗の日2017年2月15日に僕はカナダ人になりました。

申請して約1年くらいですかね、英語テスト(僕はIELTSを選択)や市民権テスト、面接などがあって色々と大変でしたが、無事カナダ市民権を取得しました。

よく市民権と永住権の違いはなんですかと聞かれるのですが、市民権=国籍、つまりカナダ人になるということ、永住権はその名の通りカナダに永住できることとカナダで就労できる資格を得るということですが、永住権を持っていても選挙に投票できません。それが市民権を取ると選挙に投票することができるようになります。それが大きな違いです。あとはカナダ政府機関などで働ける、カナダのパスポートを申請できるなどがあります。

それで僕はどうしてカナダ国籍を取得したのかと言いますと、理由はいくつかあります。

1. カナダ人の息子(家族)がカナダにいるから。
2. カナダで使う名前を日本名のみに統一したかったから。
3. 単純にカナダが好き。

息子はカナダで生まれ、カナダ人として育ちますのでその彼の親である僕がカナダ人になることは特別不自然ではありません。例えば彼と車で国境を越えてアメリカに旅行に行ったとするとカナダパスポートを持っていれば殆ど顔パスで彼を待たすことなくアメリカに入国できます。(アジア人は国境でI-94を取らないといけないので時間がかかる)

そしていきなりですが僕は実は日本人ではありません。日本で生まれ日本文化に囲まれ育ちましたが、国籍は韓国国籍です。日本は属地主義ではなく属人主義なので例え日本で生まれても両親の国籍を尊重します。僕の両親も日本生まれですが、両祖父母が昔に韓国から幸せを求め日本に来たので僕の両親もおじいちゃん、おばあちゃんの国籍から韓国国籍を日本に生まれながら取得しました。

ですので僕には実は日本名と韓国名と名前が2つあります。高校生まで日本名を使ってきましたが、自分のアイデンティティーを見極めるため大学は韓国名で通ってみました。ちなみに韓国名は「ぺ」というのですがあの一昔前の韓流スター、ペ・ヨンジュンと同じ苗字です。彼の名前が本名なら僕と彼は遠い親戚かも。。。だって韓国にあまり「ぺ」という名前はないので。

話は少しそれましたが、それで僕の大学4年間の試みは僕の思った通りというかやはり「僕は韓国人ではない」と思ったことでした。そりゃそうですよね。日本で生まれて日本文化に浸って育ち、日本語を話す。僕のような環境、家庭で育った人の中にはもちろん朝鮮学校に通った人も僕の親戚を含め沢山いますが、僕の母親は日本で生まれたので日本の学校で育てるべきたという考えを持っていました。大学のときは友達や先輩から「ぺ」と呼ばれても最後までしっくりこなかったです。

さらにカナダにきてその思いは確信へと変わりました。自分のアイデンティティーを知るにはオリンピックを観るのが一番いいです。僕は当たり前のように日本を応援します。韓国は殆ど応援しませんね。。。カナダはやはり日本に次に応援します。(念のためお伝えしておきますが、韓国もまた素晴らしい国だと思っています。食文化など小さい頃から慣れ親しんだ食べ物もありますので韓国が嫌いというわけではありませんよ~。)

カナダで使用するドライバーズライセンスやクレジットカードなどを作るとき基本のIDとなるのがパスポートです。なので最初はすべて韓国名で作らないといけなかったのでIDを見せる場面で毎回違和感がありましたね。。。なので市民権を取る前にまずは名前を合法的に日本名に変えました。その後殆どのIDはすべて日本名に変えることができましたが、パスポートの名前を変えようとトロントの韓国領事館にいきましたら韓国名の横に括弧して日本名を入れることはできるけど名前をすべて日本名に変えることはできないと言われ、カナダの永住権も韓国名のままにするしかありませんでした。だって日本に帰国してカナダに帰ってくる時にパスポートは韓国名で永住権は日本名だったらカスタムであなた一体誰?となりますもんね。

それでカナダの市民権を取ればカナダパスポートを取得できます。カナダで合法的に使える名前はすでに日本名なのでカナダパスポートには日本名で記載され、永住権は市民権を取った時に没収されるのでこれで僕のIDはすべて日本名となるというわけです。

カナダ市民権セレモニーでの宣誓文
ちなみに日本の滞在資格は特別永住者です。今度日本に行ったときは国籍が変わったことをしかるべきところへ届けるつもりです。命を繋げてくれた両祖父母、両親には本当に感謝してますが、祖父母が韓国から日本に移住したようにまた違う国へ移住する世代があってもいいと思っています。韓国は二重国籍を認めているようなので国籍を破棄する必要はないかと思いますが、カナダ国籍を取得した以上はもう必要ないかもしれません。

話がまたうわっとそれてしまいましたが、カナダ市民権のセレモニーは中々感動的でした。ゴスペルみたいな歌も歌ってくれましたしひとりひとり呼ばれて市民権サーティフィケートをもらって最後にオフィサーと写真を取りました。

一番感動したのはカナダ首相ジャスティン・トルドーからの手紙です。セレモニーには約70人が同時に市民権を取りました。それぞれが同じ手紙をもらっていますが、彼からの手紙を読んだ時にカナダ国籍を取得して本当に良かったと思いました。僕がこれからカナダ人として何ができるかわかりませんが、日本人というアイデンティティーを忘れずこれからも比較的新しい国カナダで精一杯頑張りたいと思います。

~祖訳~

世界で一番素晴らしい国カナダの市民権を取得されたことをカナダの首相としてお祝いさせてください。

私達の歴史を通してみると非常に多くの人々が新しい人生を探しにカナダに移住しています。カナダは様々な信仰、文化、言葉もった世界の様々な場所から来た人たちで作られています。今日からあなたは彼らの歩んできた道を進むことになります。

日々私たちは世界にこの多様性が私達の一番素晴らしい強みだということを示しています。そしてこれこそが私達カナダの心臓であり、私達自身です。この国では私達の団結を危うくすることなく人々の違いを表現することができます。

これがカナダの才能です。私達は私達の文化の中におのおののカナダ人が文化の自由を確信することで拡張していきます。人種、性別、宗教に関係なく、私達の権利や自由は皆が同じ機会もって成功することでそれを可能にします。

カナダ人として私達は私達の国を愛しています。カナダはカナダ人に愛されて作られています。偶然にそうなったのではなく、また努力なしでは継続できないでしょう。あなたが市民権の宣誓をするとき、私達の誇るべき歴史と伝統を受け継ぎます。あなたは今この遺産の重要な一部です。そしてあなたは私達の国をさらに平穏に、優しくそして思いやりのある国を作るとういう価値を支えるという責任を分かち合います。

カナダは素晴らしい国です。なぜならあなたのようなひたむきで一生懸命働く人がいるからです。私はあなたがあなたの家族を作り、あなたのコミュニティーを作り、あなたの国を作ることに貢献できることを楽しみにしています。

カナダを選んでくれてありがとう。ようこそカナダへ。


カナダ首相
ジャスティン・トルドー

2016年12月1日木曜日

人生初が盛り沢山だったこの2016年!!

10月に行ったアルゴンキンインテリアカヌートリップにて
今年もまた全然更新できませんでしたね。。。気づけはもう年の瀬。でも僕はいつだって元気にしておりますよ!!

思い返せばこの一年も色々と忙しく、3月にはイエローナイフで初めて観たオーロラに感動し(って続編まだ書いてないですよね。。。ごめんなさい)、音楽活動に目覚めた年だったかもです。昨年のトロント紅白で出会ったメンバーで作ったボーカルグループ、楓和(ふうわ)で4月に初ライブを行って、7月にメンバーの1人が日本に帰るということで6月に第2回目のライブも行いました。7月にはカナダの首都オタワの上にありますウタウエ地域というところに初めて旅行に行ったり(行くまでその地域の名前すら知りませんでしたけども)、ミシサガ市で行われた約4万人を動員したミシサガ日本祭りで歌わせてもらったりもしました。また7月末には初めてフライフィッシングに挑戦!めちゃめちゃ入れ食いで最高に楽しかったです!

仕事ではありがたいことに5月と10月にも日本に帰りましてとっても素敵な時間を過ごしました。また1月末に行く予定です~。
10月に日本に帰ったときに上空から取った写真です。今回はシカゴからJALで帰りました。
翼に日の丸が見えます。やっぱり日本のエアラインは素晴らしかった。。。

9月には初めてアルゴンキン公園のインテリアでカヌートリップを経験しました。カヌーを担いで森の中を移動してはまた湖をカヌーで移動してその日の宿(キャンプサイト)を探すというとっても素敵なキャンプツアーでした!
人生初、カヌー担ぎ!慣れてくると以外に軽い!1人で持ち上げられます。

これも人生で初めてムースに遭遇!これは雌のムースでカヌーで釣りをしていた時に発見!
ムースにはめったに会えないので本当に感動しました。こっちをずっと見てましたよ。



先月11月にはJCCCで行われた冬祭りにて人生で初めて司会を務めさせて頂きました。初めてでしたがもう一人の司会の方の助けもあり、色んな人に上手だと言われて皆さんの優しさに感謝。(そのときの様子を日加タイムスさんが掲載してくださいました。)とても楽しかったのでまたやってみたいですね。今度はクリスマスソングでも歌わせてもらおうかな。

そしてそして、今月10日にありますトロント紅白歌合戦に2年連続で出場します。今年は踊り(おてもやん)やギターで対戦相手の紅組のバンドに参加、そして自分の白組のソロの出番と1人3役をこなします。歌は毎日主に車の中で歌って練習して毎週土曜日にバンド練習となにかと忙しくさせて頂いております。お時間ご都合付く方がいらしたら是非観に来てくださいね!お一人20ドルです!(ちゃっかり宣伝もしたりして。。。)今年は映画「ハヤブサ」の主題歌だったFumikaさんの「たいせつな光」を出会った方々みんなが僕のたいせつな光という意味を込めて熱唱予定です!!年明け1月には楓和の第三回ライブがあるので新曲の準備でこれまた忙しい。。。でも楽しいことだらけで幸せです。

振り返ってみると今年は人生初が山盛りでした!実はまだまだ人生初の試みや出来事があるのですが、また機会あるときにでも書きたいと思います。特にカヌーキャンプの事は別の記事で投稿したいですね。4日間のキャンプだったので書きたいことや写真も山ほどありますけども。。。書けるかな。。。^^;

僕の最愛の息子も元気一杯です!フランス語の学校も頑張って毎日行って、土曜日は日加学園で日本語を勉強して宿題もいやいやですがしっかりやっています。今は漢字を習っていて簡単な漢字をいくつも習得するべく頑張っております。月曜日はサッカー、日曜日はヒップホップダンスクラスなど将来の可能性を抱かせながらすくすくと育っております。相変わらずユーモアが溢れ、良く話し、ゲームやYouTubeが大好きで、僕に似て歌のセンスもあり?将来の夢は今のところユーチューバーかマジシャンになりたいとか!彼が抱く夢はなんだって全力で応援します!好きなことをやって幸せに暮らしてもらいたい。彼ならきっとそうできるでしょう。

みなさんの今年は如何でしたか?人生初の何かにチャレンジしましたでしょうか?来年も新しいことに出来る限りチャレンジしたいと思っています。

不定期で年に数回しか投稿しない当ブログですが、来年もどうぞ宜しくお願い致します!


ご拝読ありがとうございました!それではまた!☺


2016年5月16日月曜日

【オーロラ鑑賞1日目①】美しいオーロラが観れるイエローナイフに行ってきましたよ~!

オーロラ鑑賞で有名な極寒地カナダ、ノースウェスト準州の州都イエローナイフに3月に行ってきました。そのオーロラ鑑賞ツアーを写真盛りだくさんで紹介したいと思います!オーロラを無事に観ることができたのか!?乞うご期待!


オーロラ鑑賞ツアー1日目(31日)
気温はマイナス6℃。さむ~い!トロント空港にて出発前に除氷剤を主翼につけるため出発が少し遅れましたが無事に離陸。イエローナイフの天気が良いことを上空から願いました。

カルガリー空港まで約4時間15分のフライトです。機体はAirbus A321で座席前のモニターは日本行きの国際線のものと同じで快適です。
 雲がなくなってきました。良い兆し!
 しばらく空からの景色を楽しみます。
 
 
    そしてカルガリー空港に到着!

さぁここからイエローナイフ行きの飛行機に乗り換えます。
イエローナイフ行きの飛行機はツインターボプロップのDash 8-400です。座席数は37席と小さいですが、メイドインカナダ(Bombardier)の素晴らしい機体です。
 
カルガリー空港に別れを告げて、いざイエローナイフへ。約2時間20分のフライトです。
 
空が段々晴れてきて快晴となりました。願いが通じました!
 

すっかり夜になってイエローナイフに到着。First Airの機体も駐機されてました。この写真を撮っている時に地上係員の人に写真とってはだめ!早く進みなさい!と結構冷たく言われてしまいました。。まるでなにか撮れられてはいけないものを隠すかのように寒冷地だから外にいると凍えてしまうからでしょうかね。
 

イエローナイフの到着ロビー。シロクマが出迎えてくれました。
 

夜のイエローナイフ空港。閑散としてますが、小さい割には結構立派な空港だと思います。
 

なんか気になってターミナルから窓越しに外を撮影。なにかあるのかな?
持ち主が現れない?荷物が溢れるように床に落ちてました。なんかのどかな感じです。
到着ロビーに待っていたガイドさんに名前を確認してもらい荷物を受け取った後に送迎バスに乗ります。荷物は別の車で運ばれました。ホテルまでの道中日本語と英語のガイドさんが今晩のオーロラ鑑賞、防寒具に関する説明をしてくださいました。20分くらいで滞在先のイエローナイフイン(イエローナイフで2番めに良いホテル)に到着。お部屋には防寒具がすでに入っていました。ネームタグを読むとこれを外して防寒具の胸ポケットに入れるように指示が。早速指示通りにしてオーロラ鑑賞のため防寒具に着替えます。


さぁ防寒具に着替えて専用車に乗り込みいざオーロラ鑑賞へ!みんな同じ色の防寒具着てまーす。
行く道中バスの中は真っ暗になります。その間ガイドさんがオーロラビレッジに関する説明をしてくださいました。20分くらいでオーロラビレッジに到着。
 自分たちが居てもいいティーピー(写真↑テントのような狩りを行う部族の移動住居のこと。中で火を焚くことができます)の番号を教えてくれて、その場所をまずは確認。その後オーロラビレッジの施設案内ツアー(ギフトショップ、トイレ、レストラン、鑑賞場所など)へ。ツアーの後はギフトショップに行ってみました。ログハウスのような建物の外には何故か一切看板ないので入ってもいいのかと少しドキドキしながらドアを開けました。中はとても暖かい。色々とお土産が売っていましたが、お菓子などはイエローナイフのものはなく、カナダのスーパーでどこでも買えるような商品しかなかったので少し残念でした。。。

今日、明日、明後日の天気予報が書かれています。曇りマークがありますが、3日間殆ど快晴との予報。昨日、一昨日も晴れていたようでオーロラ鑑賞レベルは3日連続最高のレベル5だったようです。期待感膨らみます!夜空は快晴でしたがオーロラがまだ観えてなかったのでその内に少し夜食を食べにレストランへ。

注文したのはバノック(先住民が作る小麦や牛乳でできた少し硬いパンのようなもの)とスープ。
バイソンのビーフスープ
お魚チャウダーです。体も温まり美味しかったです!
さぁ体が温まったところでいよいよオーロラ鑑賞です!防寒具をしっかりと身につけて外へ出て早速夜空を見上げて観ました。本当に雲ひとつなく快晴で星空がめちゃくちゃ綺麗でした。
写真は一眼レフのカメラ(そんなに大きいものじゃない)にてカメラの設定(絞りf値を一番明るい値、ISOをとりあえず最大値するなど)をして撮影開始しました。

この星空を観れただけでも満足?ですが、やっぱりオーロラが観たい!さてオーロラはでるのか。。。めっちゃ前置きが長くてすみませんが、続きはまた近日中にアップします!

ありがとうございます!

2016年2月17日水曜日

【思い出のフライト8】後編:ユージーンおじさんとのファーストフライト

前編:ユージーンおじさんとのファーストフライトの記事を書いてからまた随分と経ってしましましたが(ていうかもう約1年前!^^;)、後編を書きたいと思います!まだ読まれてない方、忘れちゃった方、覚えてないよ!って方こちらから読んでくださいませ。結構長い記事かもですが、ユージーンさんとのびっくり連続のフライトどうぞお楽しみください!


飛行機に付いていた霜や氷などを丁寧に取り、点検(ウォークアラウンド)を済ませた後、いよいよクロスカントリーフライトです。フライトルートはこんな感じで、車で行くと約420km約5時間といったところです。飛行機だと時間約半分なので各空港でゆっくりできます。

東西に設置されたマーカム空港(CNU8)の滑走路27を西に向け離陸して右へターンして北にあるレイクシムコーリージョナル空港(CYLS)へ向かいます。するとすぐ右手にストッフビルの住宅街が見えます。

通常離陸後は高度を上げていきます。高度を上げる理由、利点は色々とあります。まず一つは地上の障害物を避けるためです。電波塔、パワーライン、ビルなどにもちろんぶつかりたくないですもんね。また高いところにいると突然空中でエンジンが止まっても下に落ちるまで時間が稼げることです。その間にゆっくりと焦らずに緊急着陸できる場所を選定したり、MAYDAYコールを発信してエンジンの再起動を試みることができます。また小さい飛行機はエアラインの航空機のような高い高度を飛べませんが、高いところはみなさんご存知のように空気が薄いので空気抵抗が少なくより前に進みやすくなります。飛行効率がよくなり少ない燃料でより遠くまで飛べるというわけです。

でも前編でお伝えたように、ユージーンさんのフライトはちょーっと違いましたよー。。
離陸してある程度上昇すると約1700フィート辺りでレベルオフしました。マーカムのエレベーション(標高)が800フィートくらいなので地上から約1000フィート(約305m)のところを飛び続けてます。サーキット高度と大体同じ高度のままです。僕がユージーンさんに「高度上げないの?」と聞くと「地上近くを飛ぶほうが速さを感じてクールでしょ?」と笑いながら言います。それはそうだけど!高度上げる理由や利点が。。。^^;

そしたらいきなり機首上げしてほどんど真上の雲がみえる。。。
Angle of Attack(迎え角)60度くらいあったんじゃないかな。。。
そしたら今度は90度ターン!!!その時の動画はこちら↓
通常は20度位のターンでゆっくりゆるやかにターンするものですけども。。。^^;

90度の旋回なんて初めて経験しましたが、セスナ機でもこんなことできるんだととても新鮮な体験で感動!
やっぱりこの人ただもんじゃない!
90度旋回を行った後は巡航飛行へ。でも依然高度は低いまま。
ユージーンさん、巡航時は落ち着いて操縦桿を握る。

段々と冬のカナダらしい景色になってきました。
そうこうしてるとシムコ湖がみえてきました。
白い砂浜のようにみえますが、これは氷です。
氷って岸際から段々と凍っていくんだなとこれまた感動。とても綺麗でした。
湖は結構透き通っていてなんかとても癒やされましたね。


シムコ湖を越えるとすぐに最初の目的地があります。
徐々にレイクシムコーリージョナル空港に近づいて来ました。
レイクシムコーリージョナル空港は管制塔がないノンタワー空港なので着陸の際は周りにいるトラフィック(飛行機)と交信して空港の真上を空港のエレベーションより1500フィート高いところ飛んで目視で空港の状態、風向、風の強さなどを確認します。
でも、ユージーンさん、
あれ?あれれ?進入することは無線で伝えたものの、そのまま滑走路に進入していく!?確かに他に飛行機がいなかったし滑走路の状態は良さそうですが、これまたびっくりしました。

通常の手順を思いっきり無視して飛んでいる。飛び方が自由なんですね。鳥のように自由に空を飛んでる感じで、本来こうあるべきなんじゃないかって思わせてくれる。でも無線など大事なところはちゃんとやっているというような飛び方。僕はもう何も言いません。ユージーンさんがキャプテン、パイロット・イン・コマンドですし。彼に任せ、彼の飛び方を学びたいと思いました。
ファイナルレグです。しかも結構高いアプローチ。これには理由があります。ターミナル(空港の建物)は進入した滑走路の反対側で唯一あるタクシーウェイ(滑走路とターミナルを繋げる道)は滑走路の真ん中に繋がっているためそこに合わせて着陸地点を決めています。その時のアプローチ動画になります。

想定通りの着地点へ着陸!
広いエプロンに飛行機を駐機して少し休憩。
この空港のターミナルはすごく立派でした。この空港には24席以下の飛行機であればジェット機でも離発着できます。IFRのアプローチも可能で、アメリカからジェットが飛んで来るようです。そのためCBSA(Canada Border Services Agency:カナダ国境サービス庁(入国審査・税関業務などを担当するカナダ政府機関))もターミナルにあります。


休憩後外にでるととある双発機が駐機しようとしてました。
機内には子供とおばあちゃんが乗っていました。なぜか僕に手を振ってくれてます。僕も迷わず手を振り返しました。「無事に到着して良かった、レイクシムコー空港へようこそ」といった感じで。

なんだか暖かい気持ちになって、さぁ次の目的地へ行こう!と駐機していた飛行機にいくと、ユージーンさんなにやらごそごそやってます。後ろからなにかを取り出したかと思ったら、計器全てに黒いカバーをつけています。

僕「ユージーンさん、何やってるんですか!?」
ユージーンさん「見ての通りだよ。さぁこの先はMr.Takemoto、君がキャプテンだ。」
僕「えー!!!殆どすべての計器なしで?」
ユージーンさん「そうだよ^^」
僕「。。。^^;」
ユージーンさんは本当型破り!Attitude Indicator(姿勢方向指示計:航空機の姿勢を水平線と比べて表示するようになっているもので、ピッチやロール(翼と機軸が水平か上向きか下向きか)を角度によって見分けることができる計器です。)などが何らかの故障で使えなくなった場合などを想定してその計器を隠し、外やその他の計器から情報を得て飛ぶように訓練しますが、全部隠して飛ぶなんて初めてです!
Attitude Indicator (姿勢方向指示計)
でも確かに計器が全部使えなくなるといった事態もあるかもしれない。。。でも速度計をみながらある程度決まった速度で離陸、着陸するように訓練を受けた僕はやっぱり戸惑いましたが、考えてみると離陸は操縦桿を少し引きながら滑走路を走って行ってふわっと浮き上がった時が離陸速度になるはずなので、離陸は計器見なくても大丈夫かな。。。でも少し不安ながらもユージーンさんの指導で計器なしで離陸成功。計器をみずに感覚で今何ノットで飛んでいるのか、外をみて今どのくらいの高度で飛んでいるのかといったことを教わりました。

計器はすべて隠れているので外をみて情報を得るしかありません。でもこれが本来VFR(Visual Flight Rules:有視界飛行方式、目視で位置を判断して飛ぶやり方)の姿ですよね。外の景色がまた違ってみえました。

ユージーンさんは地図をもってません。もうこの辺は自分の庭のようにどこにいるかわかっているんでしょうね。「この辺を飛んでいる時にあの目印があんな感じで見えたら進路を大体の空港の方角に向ける」とった本当感覚で飛んでいる感じです。僕は一応地図を見て位置や方角を確認。ユージーンさんが言っていることちゃんと当たっています。やっぱりすごいです。

時々今高度どれくらいかとか速度はどのくらいだと思う?とクイズを出してきてその度に計器を隠しているカバーを開けて自分の感覚と合っているかどうかを確認するといったことを繰り返しました。
そんなことをしながら計器なしで飛んで、無事に第二目的地のパリーサウンドエリア空港へ到着。着陸速度はなんとなくこれくらいだろうってな感じで着陸成功。
この空港はこじんまりとした小さな空港です。
ユージーンさんの飛行機に「ちょっと待っててね!」と別れをつげて建物の中へ。



中には小さなレストランがありました。ここでランチを食べることに。僕は卵サンドイッチと今日のおすすめスープを頂きました。
ユージーンさんはとてもお話好き。ずっとこれまでの経験なんかを話してくれます。とっても良い勉強になります。でも熱弁すぎてこの後このコーヒーに手が当たって全部こぼしてしましました!ユージーンさんは本当に面白い!^o^本当に素敵な人です。

コーヒーを全部こぼしてしまったハプニングはありましたが、お腹も満たされて幸せな気分でパリーサウンドエリア空港に別れを告げて最終目的地に向け再び飛び立ちました。
段々と日が暮れてきて、なんか雰囲気がさらに良くなってきました。
自分が今とってもお茶目で素晴らしいパイロットと一緒に空を飛んでいることに感謝しました。
良い気分に浸っているとユージーンさんが「I have control.」といって操縦桿を握りました。またかなり低い高度で飛び始めます。

そしてここがこのクロスカントリーの一番のハイライトでした。凍ったとある湖の上スレスレを飛行したのです。
こんな事してもいいのかなとドキドキものでしたが、めちゃくちゃ感動!
木や凍った湖に手が届きそう!危険な飛行とは思いますが、熟練パイロットならではの操縦。本当に幸せな時間でした。
夕日がとても綺麗。この間ユージーンさんも殆ど無言でした。

さぁ最終目的地のヒューロニア空港が見えてきました。こちらもある程度滑走路の状態を確認してファイナルレグへ進入、無事に着陸しました。




ここで燃料補給。ユージーンさんの飛行機通称「マッジ」にもやっとランチの時間がきました。燃料を入れてくれるサービスマンが夕映えてなんかかっこいい!


ユージーンさんはサービスマンにチップを渡していました。そういったことも勉強になりましたね。

さて、いよいよロングクロスカントリーも最後のルートです。ベース基地であるマーカム空港へ戻りましょう。


途中でハート形の島を見つけたり、空も綺麗。
夕暮れ時に飛ぶのが一番好きかも。

さぁ最後の着陸です。


無事にマーカム空港に帰還。

このフライト、なんとすべてユージーンさん持ち!払おうとしても「It's OK.」と言います。色んなところへいっていろんなこと学ばせてもらって、さらに実はランチまでご馳走になってしまったのに。なんとも幸せすぎるフライト、1日でした。

素直にユージーンさんありがとう。素晴らしい出会いに本当に感謝です。

このフライトの後も何回か一緒に飛び、ユージーンさんの知識を受け継いているところです。また機会あればユージーンさんとのフライト記事書きたいと思います。

長い記事、ご拝読ありがとうございました!それではまた!

ありがとうございます。