2017年2月15日水曜日

カナダ建国150周年にカナダ人に(カナダ首相ジャスティン・トルドーからの手紙)

2017年2月15日はカナダの旗の日(フラッグデー)。それだけだとふーんそれがどうしたの?となりますが、



そのカナダの旗の日2017年2月15日に僕はカナダ人になりました。

申請して約1年くらいですかね、英語テスト(僕はIELTSを選択)や市民権テスト、面接などがあって色々と大変でしたが、無事カナダ市民権を取得しました。

よく市民権と永住権の違いはなんですかと聞かれるのですが、市民権=国籍、つまりカナダ人になるということ、永住権はその名の通りカナダに永住できることとカナダで就労できる資格を得るということですが、永住権を持っていても選挙に投票できません。それが市民権を取ると選挙に投票することができるようになります。それが大きな違いです。あとはカナダ政府機関などで働ける、カナダのパスポートを申請できるなどがあります。

それで僕はどうしてカナダ国籍を取得したのかと言いますと、理由はいくつかあります。

1. カナダ人の息子(家族)がカナダにいるから。
2. カナダで使う名前を日本名のみに統一したかったから。
3. 単純にカナダが好き。

息子はカナダで生まれ、カナダ人として育ちますのでその彼の親である僕がカナダ人になることは特別不自然ではありません。例えば彼と車で国境を越えてアメリカに旅行に行ったとするとカナダパスポートを持っていれば殆ど顔パスで彼を待たすことなくアメリカに入国できます。(アジア人は国境でI-94を取らないといけないので時間がかかる)

そしていきなりですが僕は実は日本人ではありません。日本で生まれ日本文化に囲まれ育ちましたが、国籍は韓国国籍です。日本は属地主義ではなく属人主義なので例え日本で生まれても両親の国籍を尊重します。僕の両親も日本生まれですが、両祖父母が昔に韓国から幸せを求め日本に来たので僕の両親もおじいちゃん、おばあちゃんの国籍から韓国国籍を日本に生まれながら取得しました。

ですので僕には実は日本名と韓国名と名前が2つあります。高校生まで日本名を使ってきましたが、自分のアイデンティティーを見極めるため大学は韓国名で通ってみました。ちなみに韓国名は「ぺ」というのですがあの一昔前の韓流スター、ペ・ヨンジュンと同じ苗字です。彼の名前が本名なら僕と彼は遠い親戚かも。。。だって韓国にあまり「ぺ」という名前はないので。

話は少しそれましたが、それで僕の大学4年間の試みは僕の思った通りというかやはり「僕は韓国人ではない」と思ったことでした。そりゃそうですよね。日本で生まれて日本文化に浸って育ち、日本語を話す。僕のような環境、家庭で育った人の中にはもちろん朝鮮学校に通った人も僕の親戚を含め沢山いますが、僕の母親は日本で生まれたので日本の学校で育てるべきたという考えを持っていました。大学のときは友達や先輩から「ぺ」と呼ばれても最後までしっくりこなかったです。

さらにカナダにきてその思いは確信へと変わりました。自分のアイデンティティーを知るにはオリンピックを観るのが一番いいです。僕は当たり前のように日本を応援します。韓国は殆ど応援しませんね。。。カナダはやはり日本に次に応援します。(念のためお伝えしておきますが、韓国もまた素晴らしい国だと思っています。食文化など小さい頃から慣れ親しんだ食べ物もありますので韓国が嫌いというわけではありませんよ~。)

カナダで使用するドライバーズライセンスやクレジットカードなどを作るとき基本のIDとなるのがパスポートです。なので最初はすべて韓国名で作らないといけなかったのでIDを見せる場面で毎回違和感がありましたね。。。なので市民権を取る前にまずは名前を合法的に日本名に変えました。その後殆どのIDはすべて日本名に変えることができましたが、パスポートの名前を変えようとトロントの韓国領事館にいきましたら韓国名の横に括弧して日本名を入れることはできるけど名前をすべて日本名に変えることはできないと言われ、カナダの永住権も韓国名のままにするしかありませんでした。だって日本に帰国してカナダに帰ってくる時にパスポートは韓国名で永住権は日本名だったらカスタムであなた一体誰?となりますもんね。

それでカナダの市民権を取ればカナダパスポートを取得できます。カナダで合法的に使える名前はすでに日本名なのでカナダパスポートには日本名で記載され、永住権は市民権を取った時に没収されるのでこれで僕のIDはすべて日本名となるというわけです。

カナダ市民権セレモニーでの宣誓文
ちなみに日本の滞在資格は特別永住者です。今度日本に行ったときは国籍が変わったことをしかるべきところへ届けるつもりです。命を繋げてくれた両祖父母、両親には本当に感謝してますが、祖父母が韓国から日本に移住したようにまた違う国へ移住する世代があってもいいと思っています。韓国は二重国籍を認めているようなので国籍を破棄する必要はないかと思いますが、カナダ国籍を取得した以上はもう必要ないかもしれません。

話がまたうわっとそれてしまいましたが、カナダ市民権のセレモニーは中々感動的でした。ゴスペルみたいな歌も歌ってくれましたしひとりひとり呼ばれて市民権サーティフィケートをもらって最後にオフィサーと写真を取りました。

一番感動したのはカナダ首相ジャスティン・トルドーからの手紙です。セレモニーには約70人が同時に市民権を取りました。それぞれが同じ手紙をもらっていますが、彼からの手紙を読んだ時にカナダ国籍を取得して本当に良かったと思いました。僕がこれからカナダ人として何ができるかわかりませんが、日本人というアイデンティティーを忘れずこれからも比較的新しい国カナダで精一杯頑張りたいと思います。

~祖訳~

世界で一番素晴らしい国カナダの市民権を取得されたことをカナダの首相としてお祝いさせてください。

私達の歴史を通してみると非常に多くの人々が新しい人生を探しにカナダに移住しています。カナダは様々な信仰、文化、言葉もった世界の様々な場所から来た人たちで作られています。今日からあなたは彼らの歩んできた道を進むことになります。

日々私たちは世界にこの多様性が私達の一番素晴らしい強みだということを示しています。そしてこれこそが私達カナダの心臓であり、私達自身です。この国では私達の団結を危うくすることなく人々の違いを表現することができます。

これがカナダの才能です。私達は私達の文化の中におのおののカナダ人が文化の自由を確信することで拡張していきます。人種、性別、宗教に関係なく、私達の権利や自由は皆が同じ機会もって成功することでそれを可能にします。

カナダ人として私達は私達の国を愛しています。カナダはカナダ人に愛されて作られています。偶然にそうなったのではなく、また努力なしでは継続できないでしょう。あなたが市民権の宣誓をするとき、私達の誇るべき歴史と伝統を受け継ぎます。あなたは今この遺産の重要な一部です。そしてあなたは私達の国をさらに平穏に、優しくそして思いやりのある国を作るとういう価値を支えるという責任を分かち合います。

カナダは素晴らしい国です。なぜならあなたのようなひたむきで一生懸命働く人がいるからです。私はあなたがあなたの家族を作り、あなたのコミュニティーを作り、あなたの国を作ることに貢献できることを楽しみにしています。

カナダを選んでくれてありがとう。ようこそカナダへ。


カナダ首相
ジャスティン・トルドー