またなが~いインターバルで
前記事、ユージンさんとのフライトの続きを書くつもりが、今回は僕の大好きなオンタリオ・サイエンス・センターについて書いてしまいました。。
オンタリオ・サイエンス・センターはトロントの中心街から車で北東約20分程のところドンミルズロードとエグリントンアベニューイーストの南にあります。
上の写真(入り口)では閑散としていますが、行った時は雨が降っていて、学校も夏休みに入っているためか入場料を購入するのに30分くらい並びました。一般入場料は大人22ドル、13歳から17歳と65歳以上は16ドル、3歳から12歳は13ドルです。
1969年に建てたれたこのオンタリオ・サイエンス・センター。建築したのは日系カナディアンのレイモンド・モリヤマ氏です。バンクーバー生まれでカナダの建築家でもあり都市計画家。現在はナイアガラに近いセント・キャサリンズにありますブロック大学の学長を勤めていらっしゃるようです。
このオンタリオ・サイエンス・センターだけでなくブロック大学の建物、トロント大学スカボロー校(新しい学部、物理学、環境科学および生命科学の校舎)、 トロント中心部にあるライヤーソン大学の新校舎、トロント日系文化会館(JCCC)、また東京、青山通りにあるカナダ大使館なども設計しています。
使いやすさと耐久性、そして美しさを兼ね備えた建築物をデザインし続け、世界的に高く評価されているモリヤマ氏が建てたこのオンタリオ・サイエンス・センター。もう何回も来てるんですが、僕のお気に入りの場所です。
数ヶ月ごとに催されるスペシャルイベント。今はディスカバリーチャンネルの人気番組「Mythbusters(ミースバスター:怪しい伝説 (直訳すると神話壊し屋)巷で囁かれる怪しい噂などを検証する番組)」のイベントが開催されていました。このスペシャルイベント会場に入場するにはサイエンスセンターの入場料込みのチケットを購入することで入場することができます。ちなみに料金は大人27ドル、13歳から17歳と65歳以上は21ドル、3歳から12歳は15.50ドルでした。
これちょっと分かりにくいかもしれませんが、内部地図です。3つのメインビルディングが橋とエスカレーターで繋がっています。ドンバレー渓谷の地形にそって建てられているため、まるで地下の秘密基地にアクセスするかのうように下に下に行きます。
まずは地図左端の入場口から青い部分をずーっと右に長い渡り廊下を通ります。その長い廊下には何十億年ものの石がずらーっと並んでいます。
これも何回も観て触っているのですが、必ず触りたくなります。。。本当に何十億年前の石、岩かどうか不明ですが、きっとそうなんだと思うと触らずにはいられません。石が持つパワーに癒やされる感じがして。。。 断面が綺麗でツルツル。つい触りたくなりますよ。
その石が展示されている廊下を通り抜けると広々とした空間があって、そこでちょっとしたイベントが行われています。子どもたちが工作できるコーナーや、
Mythbustersで実験に利用された後ろ向きに走る車が展示されてました。走りにくそう。。。
それではエスカレーターにて一番下まで行きますよ。
途中で木の根っ子が展示されていたり、またドンバレー渓谷でみることができる野鳥の紹介が写真とともに窓に書いてあったりします。
写真ボケていますが、テラス(携帯事業会社)が提供している熱帯雨林コーナーがあります。ここもお気に入り。
中に入るとムワッとしてまるで南国にいるような感じにさせてくれます。
小さな滝やこのかわいい吊り橋がさらにムードを盛り上げてくれます。この吊り橋もここに来たら必ず絶対に通ります。。。
触ったら漏れ無く高熱病になるようなカエルも「おっまた来たね!」と出迎えてくれます。
そしてこの熱帯雨林コーナーの横には科学体験コーナーがあります。
下から蒸気のようなものが出ていてそのまわりをぐるぐる周ると人工的に竜巻が発生するのを観ることができます。
いつもこれやりたくて我慢してたのですが、今回はやっちゃいました。。
僕も見事に竜巻発生させることができました!^^;
いつも大盛況なサイエンスショー。最後は決まって静電気体験です。
順番にステージに上って大きな静電気マシーンに触れて頭をシェイク!すると髪の毛がもわ~っと立ち上がっていきます。
放電をみることができる真空に近い希ガスがはいったガラス球。触れると放電が吸い寄せられる科学館お決まりのもの。これもやっぱり触りますよね。。
科学体験コーナーには、自転車をこいで電気を灯したり、音を吸収する部屋があったり、目の錯覚で小さいものが大きくみえる部屋、真っ暗な洞窟など本当に楽しいものが沢山あります。
まだまだ続きます。体験コーナーで思いっきり遊んだ後は、これまた大好きな宇宙コーナーへ。宇宙コーナーは一つ上の階にあるのですが、そのエスカレーターの横、熱帯雨林コーナーの近くにこんなものがあります。
はい。あの金の葉っぱを引っ張って中を覗くことができます。。。 是非オンタリオ・サイエンス・センターに来たら覗いてみてくださいませ!
宇宙コーナーへ行く前にさらにちょっと寄り道。エスカレーターに乗る前に外に出てドンバレー渓谷の自然を満喫することもできます。
霧雨で中々良い雰囲気。少し散歩して木でできた滑り台を降りてまた館内へ戻りましょう。
さてさて寄り道の後、宇宙コーナーへ。宇宙と言えばやっぱりこれ。
残念ながらもう退役してしまいましたけども、この大きな模型は家に欲しい!といつも思わせてくれます。
宇宙コーナーはドーナツ状になっていて、僕らの惑星、地球がある太陽系のことや彗星、宇宙線、ブラックホール、月面ホバークラフト?体験など宇宙のことを楽しく沢山学ぶことができます。
今回はこんなものに目がいきました。
万有引力の法則で有名なニュートン。でも光の研究でもとても有名だったんだとこのサイエンスセンターで初めて知りました。。。
オプティクス(光学)というニュートンが書いた本があるそうで、ニュートンは「光の分散」という太陽光線がガラスのプリズムを通ると屈折率の差によって赤から紫に至るたくさんの成分に分けられることを発見したんですって。当時は光の色は青、緑、赤の3色または紫、青、緑、黄、赤の5色と考えられていたそうなんですが、ニュートンは5色の紫と青の間に藍色、黄と赤の間にオレンジ色をいれて、「虹は7色である」としたそうです。虹を7色としたのはニュートンだったとは知りませんでした。。。でも実際くっきりと7色にみえないですよね虹って。ニュートンが「7色」としたのは音楽の7音階ドレミファソラシと関係付けたかったかららしいです。ニュートンの時代の300年前のヨーロッパでは、音楽が学問のひとつで、音楽と自然現象を結び付けることが大事なことと考えられていたからなんですって。いや~勉強になります。
またこの宇宙コーナーにはプラネタリウムがあります!写真はありませんが、これがまたとっても良いのです。大体1時間おきにショーが行われます。このトロントの街から宇宙船にのって火星まで旅をしたり、今の季節にトロントから観える星座などを教えてくれたりします。それで特筆すべきはここのプラネタリウムには座席がないのです!まるで外で草の上に寝っ転がって星を眺めるようにカーペットの上に寝っ転がって星を眺めます。ふわふわのクッションもゲットできれば快適に天体観測できるという素晴らしいプラネタリウムなのです!でもいつも人でいっぱいなので今回は観ませんでしたが、是非機会あれば行っていただきたいコーナーです。
オンタリオ・サイエンス・センターには子供が思いっきり楽しめるコーナーなどまだまだ沢山楽しいことが体験できます。またもちろんレストランも館内にあってランチを食べることもできます。科学玩具が買えるお店も充実してますよ。(2016年8月7日追記: つい先日サイエンスセンターに行きましたら残念ながら科学玩具のお店はクローズしてました…あまり皆んな買わないのかな…)
冬には深い雪に覆われるトロント。室内で思いっきり楽しめるこのオンタリオ・サイエンス・センターは冬でも家族連れで楽しめるアトラクションとして劣らず大人気なのです。
機会あれば是非是非行ってみて頂ければと思います。
ご拝読ありがとうございました!